医療コラム・レポート

お役立ち医療コラムvol.1「激しい痛みを伴う尿管結石はレーザーで砕石も!」

茅ヶ崎を拠点に周辺地域の医療を支える中核病院としての役割を担う「茅ヶ崎徳洲会病院」。
第1回は尿管結石について泌尿器科医長の藤原豪先生に聞きました。

藤原 豪ふじわら つよし泌尿器科 泌尿器科医長

所属学会

日本泌尿器科学会専門医

ご挨拶

湘南には初めて来ました。
少しでも皆様のお役に立てるよう日々の診療と自己研鑽に努めます。微力ではありますが、患者様の人生に寄り添えるような医師を目指しています。よろしくお願いいたします。

尿管結石とは?

「腎臓でできた石が尿管を下りて詰まり、腎臓が炎症を起こすことにより激しい痛みが起こります。男性では6.6人に1人、女性では15人に1人ぐらいの割合で発症。中高年から高齢の方に多く、メタボリックシンドロームの先駆症状とも言われています」

初期症状は?

「腰のあたりに激痛が起こり、診察を受けて発覚することが多いです。尿管の下に石が移動している場合は、残尿感や頻尿など排尿に違和感がある場合もあります」

治療方法は?

「石が1cm未満の場合は、痛み止めや排石促進薬を投与し、尿と一緒に出てくるのを待つことが多いです。石が大きくなってしまっている場合や位置によっては、衝撃波やレーザーを使って石を砕く治療を行います」

結石のレーザー治療とはどんなもの?

「経尿道的結石砕石術(TUL)は、尿道から細い内視鏡を入れて、尿管の結石をレーザーや空気衝撃波などで砕石し取り出します。入院期間は数日〜1週間程度。治療効果が高い手術として近年増加しています。

予防はできますか?

「メタボリックシンドロームとの関連があるので、運動不足の解消や、生活習慣・食生活を改善することが予防につながるかもしれません」

湘南える新聞社1月25日号