津田医師インタビュー

Doctor Interview.05
検査結果を踏まえて
二次検査を受けることで
より健康への安心感が高まります。
津田 英哉

アメリカで35年間、医師として働いた経験があります

私は日大医学部を卒業後、聖路加病院、名古屋鉄道病院、日本大学病院にて、内科や臨床病理の医師として勤務しました。その後、思い立ってアメリカへ。
私は風来坊なので、ピンと来たら即行動するタイプ。尊敬する先生がアメリカで勉強してきたことも、きっかけの一つだったかもしれません。

渡米後、ケンタッキー州レキシントンにある病院で病理や臨床病理を学び、ニューヨーク州テリータウンの病院、大学内のクリニックでの勤務を経て、コロラド州へ。


以前、家族と一緒にエステスパークというロッキー山脈の山麓の町を旅行で訪れて以来、「こんなところに住めたらいいな」といたく感激したのです。色々なタイミングが重なり、思い切ってコロラド州に移住し、家庭医として開業することになりました。

その後、ひょんなことから連邦刑務所のクリニックで働くことになりました。私の患者さんが、刑務所のクリニックに勤めている方で、「医師が足りていなくて困っている。もし空いている時間があれば来てほしい」と相談を持ち掛けてくれたのです。
初めは週2回の勤務からスタートし、徐々にフルで働くようになりました。アメリカで足掛け35年。さまざまな経験を積みました。

茅ヶ崎徳洲会病院は、偶然にも医師を募集していたので入職しましたが、前理事長である鈴木が日大時代のワンダーフォーゲル部の先輩だったことも、不思議な縁だったように思います。

健康診断から婦人科検診、生活習慣病健診など多種多様な健診をご用意

茅ヶ崎徳洲会病院の健診センターでは、身体計測から、眼科検査、聴力検査、血液検査、腎機能検査、肝機能検査、脂質検査、糖代謝検査、尿検査、心電図検査、胸部X線といった、いわゆる定期健康診断から、子宮がん検査、マンモグラフィーや乳腺エコー検査などの婦人科検診、生活習慣病検診、半日ドックなど、さまざまな検診を行なっています。

受診者の方は、働き盛りの方からご高齢の方まで。幅広い方にご利用いただいています。

健康で長生き”のために、健診を受けましょう

自覚症状がないとなかなか検診に足を運ぶきっかけが持てない、という方も多いと思いますが、毎年受診することで数年間の健康状態の傾向が分かり、普段の食事や運動、生活習慣を見直す一つの機会にもなるはずです。

よく肝臓は沈黙の臓器と言われますが、実は他の臓器にも当てはまっています。糖尿病、高血圧、脂質異常症、ガン、ロコモ、認知症など、ほぼ全ての病気において、初期にはまったく症状はありません。
症状が出てからでは手遅れになり、放置すると死に至る怖い病気です。病気の早期発見は非常に大切です。病気をどのように予防するか、健康寿命をどのように伸ばし、楽しい人生を送れるかについて、受診者の方と一緒に考えていくことが、健診センターの役目だと考えています。

検診を受けて満足するのではなく、二次検査も重要です

検診を受診すること以上に重要なのは、検査結果を生かす、ということです。「要再検査」「要精密検査」という判定項目があった場合は、必ず二次検査を受けること。これは病気と判断されたわけではなく、「疑わしいことがあるので、もう少し詳しく調べましょう」という意味です。

例えば、採血で脂質や血糖異常が見つかった場合は内科で血液検査などを、胸部レントゲンで影があった場合は内科で胸部CT検査を。消化器の検査で異常があった場合は外科、心電図で異常があれば内科を受診します。

病気を早期発見できれば、比較的体に負担の軽い治療で済みますし、治療効果も高くなります。また、医療費も安く済みます。「病気かもしれない」と不安な毎日を過ごすよりも、健診結果を生かし、専門医の診察・検査を受けることで、安心することができるでしょう。
健康に自信がある人も、不安がある人も、ぜひ年1回は受診していただきたいと思っています。自分が気になる部分以外にも病気が隠れているケースもあるため、トータルな健診を受けましょう。

過去のデータを照らし合わせ、丁寧な説明を心掛けています

茅ヶ崎徳洲会病院の健診センターでは、時間をかけて受診者の方にきちんと説明を行うよう努力しています。また過去の個人データを蓄積していますので、変化がないかどうかもみます。

それぞれの検査項目には正常値がありますが、実は正常値というのは個々人によって異なるもの。過去のデータと照らし合わせて、継続して見ていくことが重要です。茅ヶ崎徳洲会病院はさまざまな科が揃った総合的な病院なので、他の科との連携も取りやすく、要精密検査となった場合でもほとんどは当院内で検査を完結させることもできます。

特に生活習慣病が増加傾向にある中で、早期発見・早期治療のための健診はもちろん、適正な有酸素運動、体重管理、バランスのとれた食事を心掛けて、趣味を充実させることも大切。
健康であれば人生も充実すると思いますし、また自分のためだけでなくご家族のためにも、前向きな気持ちで健診を受けていただければと思っています。健診の予約は2~4月がオススメです。

プロフィールProfile

津田 英哉つだ ひでや
診療科 健康管理センター
専門医・認定医等 日本人間ドック学会