過活動膀胱

過活動膀胱

  • おしっこがしたくなりもれそうになる:尿意切迫感
  • おしっこをする回数が多い(1日8回以上、夜間にトイレに1回以上起きる):頻尿
  • トイレに行くまでがまんができずにおしっこがもれてしまう:切迫性尿失禁

といった症状があるものを過活動膀胱といいます。

過活動膀胱の主な症状

悩んでいるのはあなただけではありません

過活動膀胱の症状を持っている人は年齢とともに増え、810万人もいることがわかりました。
これは日本人の40歳以上の人口の12.4%に相当します。
50歳以上の女性では、8人に1人が過活動膀胱!

過活動膀胱の治療

薬物療法

抗コリン薬

アセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑えることにより膀胱の収縮を抑える作用のある薬です。頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁の症状以外に効果があります。

平滑筋弛緩薬

カルシウム拮抗作用により膀胱の収縮を抑える作用のある薬です。排尿筋の収縮を抑える作用は抗コリン薬よりも弱いとされています。

ボツリヌス療法

ボツリヌス療法とは、膀胱の筋肉をゆるめる薬を膀胱内に直接注射する治療法です。

  • ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質「ボツリヌストキシン」を膀胱の筋 肉に直接注射します。ボツリヌス菌を注射するわけではありませんので、ボツリヌス菌に感染する心配はありません。
  • 「ボツリヌストキシン」が「アセチルコリン」という神経伝達物質をブロック することで過剰な膀胱の筋肉の緊張をゆるめて異常な収縮をおさえます。
  • 世界90か国以上で許可されています。
  1. 膀胱鏡を挿入し、直接膀胱の筋肉に薬を注入します(20か所)。
  2. 治療は麻酔下に行います。(鎮静剤や局所麻酔でも行うことは可能です。)
  3. 時間は10-20分程度で終了します。
  4. 当院では、1泊2日で行います。

骨盤底筋体操

骨盤の底で膀胱や尿道、子宮や直腸などを支える骨盤底筋を鍛え、尿道を締める力を強くするための体操です。骨盤底筋を意識しながら、膣や肛門を繰り返し締めたり、緩めたりします。

日常生活で気を付ける10ヵ条