放射線科紹介

放射線科紹介

放射線科のスタッフは、当病院にある放射線医療機器を全員が操作することができます。安心して検査を受けていただければ幸いです。

放射線科とはどのような診療科ですか?

端的に言えば、患者様が病気を疑ったとき、画像をもって診察を補助する役割を担うのが放射線科ということになります。

例えば、患者様が頭痛や腹痛で来院されたとき、まずは先生の診察を受けることとなりますよね。その上で、先生が検査をした方が良いと判断をされたとき、初めて放射線科にお越しいただくこととなります。そこで症状に合わせた医療機器を使い、検査を行うのが我々の役割といえると思います。

また、放射線科にいるスタッフは、当病院にある放射線医療機器を全員が操作をすることができます。そのため、安心して検査を受けていただければと思っております。

CTについて教えてください

CT

CTはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、主に体の中の形状を客観的に診るときに使う医療機器となります。

人体を輪切りにしたような断層画像や立体的な画像を撮ることができます。例えば、頭部では脳出血、腹部では腸閉塞や虫垂炎の疑いがあるとき、また最近では胸部の検査によりコロナを発見するのにも用いられています。

CTは検査時間が圧倒的に短いというメリットがあるため、救急で来られる患者様の検査のとき、最初に行う検査としても知られています。

そのため当院もそうですが、救急外来の目の前にあることが多いという特徴もあります。

MRIについて教えてください

MRI

MRIはMagnetic Resonence Imaging(磁気共鳴断層撮影)の略で、体の中の形状に加え、質的診断をするときに用いられる医療機器となります。

ここでいう質的診断とは、例えば、MRIの使用により病気を発見した場合、その病気が良性のものなのか、あるいは悪性のものなのかといったところまで診ることを指します。

こちらは、磁石を使って体の内部を画像化するもので、同じ部位をさまざまな撮り方によって何回も撮影することにより、病気を発見する検査となっています。

主に脳梗塞やヘルニア、腫瘍、骨折、癌などの発見に活躍してくれます。

また、放射線科の中では唯一放射線を使わない検査としても有名です。

CTとMRIであれば、MRIの方がより細かく調べられるので、MRIの方の検査を受けたいというお声をいただくこともあります。

しかし、MRIはCTと比べて圧倒的に検査結果が出るのが遅いことや、ペースメーカーを入れている人は磁石で体を検査するMRIを使えないというデメリットもあるため、その辺りは症状に合わせて臨機応変に検査をしています。

無痛MRI乳がんについて教えてください

従来の乳腺の検査といったら、マンモグラフィ、エコー、触診が主流でした。これらは女性の患者様が乳房を見せなければならなかったり、検査に痛みを伴うものもあったことなどから、受診する人が少なく、大きな課題となっていました。

そのような中、こうした苦痛を味わうことのない、画期的な検査方法が開発されました。それが無痛MRI乳がん検診(愛称:ドゥイブス・サーチ)です。

こちらは、MRIを使用した検査で、洋服を着たままでの受診が可能です。痛みもなく、乳房を見せることも直接触られることもなく、20分程度の撮影で済むので、受ける方は今までのようなストレスを感じることがありません。

もちろんMRIを使うため、放射線は未使用。よって被曝の心配もありません。

また、当院では女性技師が検査を担当しますので、安心して検査を受けていただければと思っております。

過去に乳腺の検査で痛い思いをして、それから検査に行くのをやめてしまった方や、痛いというイメージが先行してしまい、過去に一度も受けたことのない方は、ぜひ一度受診をしてみてください。きっと乳腺検査のイメージが覆るはずです。

  • 痛くない

    乳房を圧迫しない

  • 見られない 恥ずかしくない

    Tシャツを着たまま撮影

3Dマンモグラフィについて教えてください

通常のマンモグラフィに加え、乳腺を断層で撮影することができるものが3Dマンモグラフィとなります。1mm間隔で撮影をすることができるため、より詳しく検査をすることができます。

これにより、乳腺の重なった箇所の病変を見つけやすくなりました。

また、従来のものと比べ、圧迫による痛みは軽減されているのも大きなメリットとなっています。

  • 3Dマンモグラフィ
  • 3Dマンモグラフィ

骨粗しょう症検査について教えてください

骨密度測定装置

こちらは骨密度測定装置の上に寝ていただき、腰椎と股関節を測定する検査となります。

検査結果を装置の中に入っているデータベースと照らし合わせ、患者様の骨密度について分析、結果をお知らせします。

閉経以降の女性の方は特にホルモンバランスが崩れやすく、骨粗しょう症になりやすいと言われていますので、ぜひ一度検査を受けてみることをおすすめいたします。

患者様と接する中で、普段はどのようなことを心がけていますか?

患者様が診察後に放射線科に来た際、稀に「ここも痛かった」などとお話されることがあります。もしかすると、診察時、先生に言いそびれたかもしれません。

こうした情報は診察をする上でとても大切ですので、常に患者様とは密にコミュニケーションを取り、話をしやすい空間を作ることを心掛けています。

また検査を怖がっていた患者様が、検査をすることによって、ホッとしてくれたり、喜んでくれるととても嬉しくなります。

検査をしてくれる先生や技師の方がいい人だったから、次の検査もまた当院に行こうと思ってくれたら、これほどの喜びはありませんね。

開業医、クリニック、地域の医療機関からの紹介検査について教えてください

当院で行っている検査のうち、約3割が近くの開業医、クリニック、地域の医療機関からの依頼となっています。

特に緊急度の高い検査の場合は、もともと患者様が通われている医院の医師に直接連絡を取ることもしばしばあります。そのときは、患者様のかかりつけ医の指示に従い、迅速に対応するよう心掛けています。

ホームページをご覧になる患者様へのメッセージをお願いします

患者様が安心して、来院していただけるような環境作り、そして、丁寧な検査を目指しております。

また検査を通じて、地域貢献もしてゆきたいですね。

何か困ったことがありましたら、お気軽にお越しいただければと思っております。