医療コラム・レポート

熱中症のサイン見逃さないで

いよいよ夏本番。気を付けたい「熱中症」の対策を、茅ヶ崎徳洲会病院の腎・泌尿器科/ERの能勢頼人部長に聞いた。

熱中症は高温多湿な環境に身体が適応できずに生じた様々な症状の総称。熱射病のイメージと混同している人も多いが、晴れの日の外作業や運動に限らず、曇り、室内でも発生する。能勢部長は「室内は体の不調サインに本人も周囲も気付きにくい。特に高齢者の方は重症化するケースも」と注意喚起する。

能勢 賴人

能勢 賴人のせ よりと泌尿器科部長、ER部長

専門 泌尿器科、総合診療科

所属学会

泌尿器科専門医・指導医、がん治療学会認定医、茅ヶ崎徳洲会病院家庭医療研修病院プログラム統括責任者、日本プライマリ・ケア連合会認定医・指導医、ロボット(da Vinci)手術認定医、総合診療専門医特任指導医、内分泌代謝科(泌尿器科)専門医、ICD(インフェクションコントロールドクター)

ご挨拶

患者様一人一人と信頼関係を築けるように、日々の診療を行っています。
最善の医療を提供できるように、日々、努力をしています。
健康について何かご心配な事があれば、お気軽にご相談して下さい。

予防は水分補給と温度湿度管理

予防策は「水分補給」。50分の作業に対し10分の休憩など、こまめな摂取が望ましい。また同じく汗で失われる塩分も補給する必要があるという。

適正な温度・湿度の管理も大切だ。「暑さ指数28度」以上が熱中症患者急増の目安。室内ではエアコンなどの活用が推奨されている。「暑さ、喉の渇きはとにかく我慢しないで」

重症化の前に早めに相談

「暑い所にいる、いた後の体調不良はすべて熱中症の可能性がある」と能勢部長。『めまい・立ちくらみ・頻尿・頭痛・倦怠感・大量の汗・強い喉の渇き・筋肉痛・耳鳴り』などを感じたら、水分をとり、涼しい所で安静にするなどの処置が必要だ。能勢部長は「30分ほど経っても回復しない時などは、重症化を防ぐためにも早めに連絡を」と呼びかける。「当院は24時間365日対応の地域のかかりつけ医。気軽に相談して」

土曜(祝日除く)も検診可能な「健康管理センター」 。市のがん検診利用の際は、市から届いた案内状を用意して予約を。HPからも予約・問い合わせできます。

タウンニュース(寒川版、茅ヶ崎版) 2018.7.6号掲載